トスカーナ・チェルタルドからの櫻だより

群馬県甘楽町と姉妹都市であるトスカーナ・チェルタルド。
『デカメロン』の作者、ボッカッチオの生誕の町として有名です。
チェルタルドに住む本会会員・稲葉美代子さんより、心温まる櫻便りが届きました。

甘楽町はチェルタルド市と文化、教育、経済交流を通じて長年親交を深めていますが、稲葉さんは、この甘楽町のチェルタルド海外駐在事務所所長であられます。

稲葉さん、お便りをありがとうございました。

===================================

 

厳寒の冬を乗り越えた櫻子の生命力

チェルタルドの風景(写真:稲葉美代子)

日伊櫻の会会員の皆さまこんにちは。

早いもので暦も三月半ばとなりました。私が暮らすイタリアトスカーナ州チェルタルド市では、いつの間にか周辺を囲む丘陵地が一面淡い緑色の草に覆われ、また桃や杏の花々が満開となり春を満喫できる今日この頃です。

そんな中、以前様子をお伝えさせて頂きました櫻子の様子を見に行って来ました。
枝のあちこちから顔を出した緑色の葉々が開いていて、その姿に心から深い感動を覚えました。新しい命の芽吹きのように思えてなりません。また幹や枝も少し太く丈夫になったように感じました。冬眠していたのに不思議です。

年明けより、連日最低気温がマイナス15度を超えるような例年にない極寒の冬となりましたゆえ、大変厳しい寒さに耐え負けずにそれを乗り越えた櫻子の強い生命力。
本当に勇気づけられる私です。

もしかしたら花が咲くかもしれないというほのかな期待を抱いておりますが、そんな夢が叶う日が来ることを願うばかりです。

 

在イタリア・チェルタルド市

日伊櫻の会会員 稲葉美代子

 

櫻子が寄贈されているプレトリオ宮殿(上記写真全て撮影:稲葉美代子)

 


Comments are closed.