秋の季節となりました。

ご報告 イタリアに渡った櫻たちを尋ねて —シエナ・ルッカ・ボローニャ—  

初秋の候、ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。

ご報告が大変遅れてしましましたが、去る4月から6月にかけてのイタリア・ピザ市滞在中に、「イタリアに日本の櫻を植樹する会」が各自治体に寄贈致しました櫻たちが、現在どのように成長しているのか視察するため、シエナ市、ルッカ市、ボローニャ市を尋ねて参りました。

シエナ市の櫻たちは、Unita d’Italia公園に、ルッカ市では城壁沿いに位置する市立ホステル(ostello della gioventu)の庭に、ボローニャ市ではマルゲリータ公園、チェッドリー公園にそれぞれ植樹されていました。

いずれの自治体におきましても、日本の櫻を日伊友好関係の証とし、丁寧に心を込めて育てて下さっていました。そのため成長も早いようで、既に3メートル程に櫻たちは成長していました。イタリアの豊かな風土が、日本の櫻たちにとっても好ましいものであることが見受けられました。

特にシエナ市、ボローニャ市におきましては、植樹を記念するプレートを櫻の木々と共に自治体が設置して下さり、日本の櫻に対する深い関心と愛情を感じることが出来ました。
今回私が訪れることが出来たのは三つの自治体でしたが、サンマリノ共和国などの地域にも櫻たちは渡っています。また、現在、その他の自治体様とのご縁もあり、それらの地域との話し合いも重ねております。
こうした活動に重ねて、本会は今後も継続的な櫻の視察を行い、その成長状況について確認していきたいと思います。

この度は、会員の皆様による御支援金により、イタリアの櫻たちに会う事が実現致しました。

尚、おかげさまで、本会も発足して1年を迎えます。今後とも、イタリアに渡った櫻たちが、日伊友好のシンボルとして健やかに成長していくことを、今後とも会員の皆様に見守って頂きたく、何卒ご支援の程よろしくお願い申し上げます。

 

沢辺 満智子

ボローニャ市・チェッドリー公園