平成遣欧少年使節、キエーティ市に櫻を植樹

イタリア・アブルッツオ州のキエーティ市は、キリシタン王国であった有馬のセミナリヨ設立や天正遣欧少年使節派遣を企画した、アレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父の出身地です。
ヴァリニャーノ神父は、キリシタン時代の日本を訪れたイエズス会員で、カトリック教会の司祭でした。イエズス会東インド管区の巡察師として活躍した人物でした。

1582年(天正10年)、セミナリヨで学んだ4人の少年が、ヴァリニャーノ神父の企画した天正遣欧少年使節としてヨーロッパへ渡ります。
彼らこそが、日本初のヨーロッパ訪問団でした。ヨーロッパで少年使節は大歓迎されて、ローマ教皇にも謁見する偉業を果たしたそうです。

実はこうした歴史は、現在でも大切に地域にて引き継がれています。
有馬のセミナリヨが作られた長崎県・南島原市は、「平成遣欧少年使節」として市の中学生を2012年度よりイタリアに派遣、市の国際交流事業に位置づけられています。

そして本年の1月下旬、平成遣欧少年使節は南島原市からイタリアに渡り、ローマ法王に面会。更に、使節の中学生たちは、 ヴァリニャーノ神父の故郷であるキエーティにて、南島原市とキエーティ市との友好の証として櫻を植樹しました。

日伊櫻の会は、このキエーティ市と南島原市との友好の証として植樹された10本の櫻をこの度寄贈しました。



(上記写真は南島原市HPより)

今後の両市の更なる交流の発展を、本会も応援していきたいと思います。


キエーティ市より南島原市へ寄贈されたヴァリニャーノの銅像(口之津港)

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南島原市HPより
http://www.city.minamishimabara.lg.jp/sekaiisan/kiji/pub/detail.aspx?c_id=108&id=1068&pg=1